こんにちは、サシャ(@sashalog_com)です。
今回は「初夏の味覚 – ミズ」についてのお話です。
ミズとは
イラクサ科ウワバミソウ属の山菜・ミズ。
正式名称はウワバミソウですが、秋田ではミズと呼ばれております。
ミズはシャキシャ&ネバネバ食感のクセのない山菜で、秋田県民が一番多く食べている山菜だそうです。
私が住んでいる地域では、例年5月下旬あたりから収穫がはじまります。
わらび・たけのこに続いて、今回はミズを頂きました。
ありがたや〜。
山菜採り名人であるご近所さん曰く
「山で採ってきたミズが全く粘らないと言う人がいる。そう言う人はミズを採る時に、根元の赤い部分を残して切っている。そのようにして採られたミズが、そこかしこにある。」
そうなのです。
粘りは根元の赤い部分にあり、この部分がなければミズの魅力が半減してしまいます。
ミズを余すことなく堪能するためにも、根元の赤い部分を採ることが大切なのです。
ミズの下処理
ミズは灰汁の少ない山菜なのでアク抜きは不要ですが、調理前の下処理は必要です。
葉と表皮を取る
茎から葉を取り除き、茎の表皮を剥きます。
根元から5センチ位の部分をポキッと折り、そこから表皮を引き上げるような形で剥いていきます。
ちなみにこの作業、ミズの量が多い場合、一気に行おうとすると疲弊しますのでご注意ください。
茹で方
大きな鍋にたっぷりとお湯を沸かします。
沸騰したらミズを入れ、鮮やかな翡翠色になるまで茹でます。
キレイな翡翠色になったら冷水に浸してしっかりと冷まし、水切りをしてから調理します。
ミズを使った料理
ミズのたたき
ミズのたたきを作る場合は、粘りの出る根元の赤い部分の使用をお勧めします。
- 下処理したミズをサッとお湯にくぐらせます。
- わらびたたきと同様に、すりこぎ棒などで全体をザックリたたき、それから包丁でたたきます。
- ひたすら、たたいて、たたいて、たたきまくります!
- 形のなくなったミズにお味噌を混ぜれば、ミズのたたきの完成です。
ミズの漬物
生姜・お酒・麺つゆ・ごま油を合わせたものに一晩漬け込んだ漬物です。
とてもあっさりしており、ご飯のお共にピッタリの一品で、お箸がとまりません。
麺つゆを使用するとミズの色がくすみますので、美しい色合いを生かしたい場合は、麺つゆの代わりに白だしを使用します。
たけのことミズの炒め物
ミズは油との相性がとても良いので、同じくご近所さんから頂いたたけのこと共に炒め物にしました。
ミズとハムのブラックペッパー炒め
ミズは洋風の味付けにしても美味しくいただけます。
買ったつもりのベーコンが冷蔵庫にありませんでしたので、この日は代わりにハムと共に炒めました。
ブラックペッパーのピリリとした辛さが良く合います。
まとめ
今回は「初夏の味覚 – ミズ」についてご紹介しました。
ミズは、ミズ自体にはクセがありませんが、シャキシャ&ネバネバ食感はクセになる山菜です。
この食感を多くの人に体験してもらいたいのですが、ミズは市場に出回ることが少ないため、なかなか遠い道のりとなっております。
もしミズを見かけましたら、これも運命と思って一度味わってみてください!
きっとあの食感の虜となることでしょう…ふふふっ。
ちなみに、ミズは野菜や果物とは比較にならないほどの桁違いのビタミンCを含んでおります。
しかも、熱を加えても全く壊れないビタミンCです。
美肌作りに、一口いかがですか?