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大曲の花火2025 – 見やすさと引き換えに、激しめの洗礼を受けた今大会

写真:大曲の花火

こんにちは、サシャ(@sashalog_com)です。

今回は8月30日(土)に開催された「大曲の花火」についてのお話です。

夏の終わりのお話になってしまいますが、備忘録がてら記したいと思います。

目次

大曲の花火とは

写真:大曲の花火

大曲(おおまがり)の花火とは、1910年(明治43年)に諏訪神社の祭典の余興として開催された「奥羽六県煙火共進会」から始まり、100年以上の歴史を誇る花火大会です。

開催地である秋田県大仙市がかつて大曲市であったことから一般に「大曲の花火」として知られるようになりましたが、正式名称は全国花火競技大会で、例年8月の最終土曜日に開催されます。

競技大会ですので、全国から選抜された腕利きの花火師たちが日本一の座を目指して技を競い合い、優れた作品には内閣総理大臣賞や経済産業大臣賞などが授与される、日本最高峰の花火競技大会です。

大曲の花火の素晴らしさについてはYouTubeやSNS等にお任せして、ここでは大会当日の現地の様子をお伝えしようと思います。

大会当日の現地の様子

夜花火の部が始まるまで雨が降ったり止んだりと忙しい天候だった昨年とは違い、今年は昼花火が始まる前にザッと降った通り雨以外は、比較的穏やかな天気だったと思います。

穏やかと言っても、日中の最高気温は30度近くまで上がりましたので、それなりに暑い日ではありました。

昨年は飲食物は自宅から持参しましたが、今年は飲み物のみを持参、食べ物は会場に向かう道中にあるスーパーにて調達しようと思っていたのですが……

イラスト:只今レジ30分待ち
サシャ

……無理だ。

待っていたら打ち上げ開始に間に合わない!ということで、スーパーでの調達は潔く諦めて速やかに露店に向かったのですが……

サシャ

こっちも行列!

今年は例年にない混み様で露店もズラーっと行列、ついでに会場に向かう道もずーっと混み混み

私は夜花火の前に行われるドローンショーに間に合うようにと会場に向かっておりました。

例年であればこの時間帯ともなると人混みのピークは過ぎ去って楽に移動できるはずなのですが、今年は人・人・人!!!

観覧会場に設けられている座席数は例年通りのはずなのに、なぜこんなに人がいるのだ???

一緒に会場に向かっていた友人曰く
「昼花火の前に雨が降ったせいで、会場へ向かい始める時間が後にずれたのではないか」
とのこと。

どうやら皆様の予定が後にずれたことによって、あらゆる場所で渋滞が起こってしまったようで、人が多いイベントにおける予測の難しさを思い知った次第です。

やはり荷物が多少重くなっても飲食物は自宅から自参すべきなのか……、悩む。

選り好みをしている時間はありませんでしたので、行列の短い露店を選んで食べ物を調達し、なんとかドローンショーまでには会場に着くことができました。

会場内は昼花火の直前に降った通り雨の影響か場所によってはぬかるんでおりましたが、長靴が必須という程ではありませんでした。

写真:大曲の花火の会場の様子

さて、私の席はテーブル席だったのですが、予想通り昼花火の燃えカスがテーブルとイスにベッタリと付いておりましたので、持参したウェットティッシュや濡れ雑巾にて対処いたしました。

我が家では不要となったタオルをこのような時のために使い捨て用の雑巾として保管しているのですが、小綺麗なタオルと違って気兼ねなく使うことができるため、重宝しております。

一通りキレイにしたならば、イスにはクッションを敷き、テーブルには食べ物を並べて小腹を満たしながら夜花火を待つ算段だったのですが、ここで解決しなければならない問題が一つ。

写真:濡れた草むら

足元が草だらけ!

花火の観覧会場は河川敷にありますので、場所によっては足元に草が生い茂っている場合があります。

ということで、雨によって厄介度が増した草を一生懸命に踏み倒す → 虫除けスプレーを撒き散らす、を何度も繰り返し、やっとのことで着席ができました。

サンダルを履いてきていた友人は嘆いておりましたので、やはり肌の露出を控えた履き物や汚れても構わない履き物がよろしいかと。

なお、草も虫も絶対にイヤっ!という方には、足元がアスファルトや砂利のDXテーブル席や、櫓(やぐら)の上に設置されるプラチナペア席をお勧めいたします。

小腹が満たされた後、降ってくる花火の灰や燃えカスから荷物を守るために荷物は全てビニール袋に保管しました。

これで準備万端です。

写真:ドローンショー「元気ハツラツ!大空大合唱」

夜花火の前には、オロナミンC60周年記念!みんなで歌おうドローンショー!「元気ハツラツ!大空大合唱」という参加型ドローンショーが開催されました。

これは約1,300機のドローンが夜空に歌詞や五線譜、オロナミンC型の音符を描き出し、来場者はその楽譜を見上げながら、シンガーソングライター・KANさんの大ヒット曲「愛は勝つ」を合唱するという、歌と光がシンクロする参加型イベントとなっております。

詳細は以下の動画をご覧ください。

ショーそのものはとても楽しかったのですが、昨年のドローンショーの時と同じく日没前の微妙な暗さの時に開催されたため、色合いがモヤッとしておりました。

やはり光を使ったショーは、日没後の真っ暗な夜空の方がより鮮明に映し出されると思いました。

さて、
一昨年は「風が吹き続ける = 煙が晴れて花火が見えやすくなる = 花火の灰や燃えカスが降ってくる」、
昨年は「風が吹かない = 煙が晴れずに花火が見えにくい = 花火の灰や燃えカスはそれほど降らない」、
という状況だったのですが、今年は……

風が強めに吹き続ける = 煙が晴れて花火が見えやすくなる = 花火の灰や燃えカスが激しめに降ってくる

写真:大曲の花火

そうなのです!

風が吹き続けてくれたおかげで煙が晴れて花火そのものはとても見やすかったのですが、比例するかのように灰や燃えカスが激しめに降ってきたのです。

観覧途中、顔の横を何かヒュンッと飛んで行ったなと思ったら……

写真:花火の燃えカス

こんな大きな燃えカスが飛んできておりました。

観覧中は辺り一体が暗いために気が付かなかったのですが、帰り支度をしている時に懐中電灯にて辺りを照らしてみたところ、このような燃えカスがチラホラ。

花火の打ち上げ場所は観覧席のある河川敷の対岸にありますので、灰や燃えカスが飛んでくるのは当たり前と思っておりましたが、この大きさにはちょっと驚きました。

写真:煙によって真っ白となった会場

なお、私が居た川下寄りの席周辺の観覧環境はこのような感じだったのですが、川上寄りの席は上記画像のように煙にまみれる時間が多かったようで、席がこちらだった友人は「やばい!」をひたすら連呼しておりました。

当日の観覧環境は完全に運任せになりますが、濃い色の服、または汚れても大丈夫な服を身に付けておけば、大量の灰や燃えカスを被ったとしても多少は救われる気持ちになると思います。

ところで、今大会の競技花火のプログラムは使用された音楽がとてもしっとりとしたものが多かったためか、全体的に柔らかな構成が多かったように思えます。

平たく言えば、ちょっと地味。

景気良くドンパチと賑やかに打ち上げる花火とは違い、競技花火はその芸術性を競うわけですから自ずと洗練された構成となるのは分かるのですが、各々の印象が薄れてしまうのもまた事実。

しかし、競技花火の合間に打ち上げられるスポンサー花火や大会提供花火は派手派手ですので、全体としては静と動のバランスはとれていたと思います。

写真:クレヨンしんちゃんの花火
玉名「大曲にしんちゃん、オラは人気者!」

なお、しっとりとした花火が多かったなか、異彩を放っていたのが創造花火の部で優秀賞を獲得した株式会社北日本花火興業(秋田県)の「大曲にしんちゃん、オラは人気者!」です(上記画像参照)。

アニメ「クレヨンしんちゃん」の快活な主題歌に合わせて打ち上げられた花火はどれも楽しく、見ていて朗らかな気持ちになりました。

なぜクレヨンしんちゃん?と思う方もいると思いますが、しんちゃんの父親である野原ひろしの出身地のモデルの一つに、大曲の花火の開催地である大仙市があるからだと思います。

ということで、灰や燃えカスによる激しめの洗礼を受けた今大会ですが、大会そのものはフィナーレに行われる花火師と観客による光のエール交換まで順調に進んでいきました。

光のエール交換とは、観客から花火師への感謝の気持ちを示す行動で、大曲の花火が発祥と言われており、これも大会の醍醐味の一つとなっております。

なお、今年も昨年に続いて日が落ちても過ごしやすい気温だったため、長袖の出番はありませんでした

これで3年連続長袖の出番がなかったわけですが、果たして来年はどうかな。

まとめ

今回は「大曲の花火」の現地の様子についてご紹介しました。

ある人にとっては花火が見えやすく、灰や燃えカスもそれほど被らなかった今大会。

ある人にとっては花火は見えやすかったが、灰や燃えカスをそこそこ被った今大会。

ある人にとっては煙で花火がほとんど見えなかったが、灰や燃えカスはそれほど被らなかった今大会。

ある人にとっては煙で花火がほとんど見えず、ついでに灰や燃えカスを被りまくった今大会。

観覧会場が広いために様々なパターンが生まれるのですが、年によっては大雨となる場合もあり、どのパターンに当てはまるのかは毎年現地に行ってみなければ分からない大博打。

花火大会へ行ける事が決まったならば、言霊を信じて「雨は降らないし煙は晴れる、もちろん灰や燃えカスは降ってこない!」と呟き続ける私なのでした。

写真:大曲の花火

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