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農道に出没する野生動物 – ニホンカモシカ・タヌキ・ウサギ・イタチ・テン

写真:ニホンカモシカ、タヌキ、ウサギ、イタチ、テン

こんにちは、サシャです。

今回は「農道に出没する野生動物」についてのお話です。

春先の山あいの農道(農業用道路=農作業を行うために農地などに設けられた道路)は、新年度に相応しく新たな出会いに満ちております。

ちょっと刺激的なこの出会いが、春の始まりを感じさせます。

目次

ニホンカモシカ

写真:ニホンカモシカ

ウシ科カモシカ属の国の天然記念物・ニホンカモシカ

車を運転中、ふと視線を感じて農道脇の草やぶに目を向けると、上記画像のように「じっと」こちらを見つめています。

本当にこのように「じっと」見つめてきて、ドライバーの行末を見守ります。

そのお姿は、もののけ姫に登場する「シシ神様」のようです。

車のライトに照らされて目が青白く光る夜道で出会うと、程良く心臓に刺激を与えてくれます。

ドキドキ。

山あいの農道を走る機会がありましたら、是非とも受けて頂きたいあの眼差し。

ちなみに、小さい時にニホンカモシカに触れる機会があったのですが、その毛はトリートメント必須のごわつき具合でした。

タヌキ

写真:ホンドタヌキ

イヌ科タヌキ属に分類される、タヌキ

農道で見かけるのは、ホンドタヌキ(本土狸)と思われます。

農道で一番出会う機会が多い野生動物で、春先は親子連れのタヌキを良く見かけます。

残念ながら交通事故による死亡数が最も多い動物、タヌキ。

  • 夜行性である
  • 自動車のヘッドライトに目が眩み、道路の途中で立ち止まってしまう
  • びっくりすると丸まって動けなくなる

等の理由により、事故の犠牲となることが多いようです。

私もすんでのところで衝突を回避した事があります。

ふーっ。

野生動物と衝突してしまった場合は警察への連絡が必要です。

ウサギ

写真:ニホンノウサギ

ウサギ科に分類される、ウサギ

農道で見かけるのは、ノウサギ属のニホンノウサギ(日本野兎)と思われます。

我が家では単に「ノウサギ」と言います。

数年前のこと、夜道にてノウザギによる進路妨害を受けました。

道路のど真ん中に居座り、そこで10秒程待機。
のち、3メートル程前進し、そこで10秒程待機。
のち、3メートル程前進し、そこで10秒程待機。

永遠とこれの繰り返しです。

右や左に回り込もうにもセンターラインもない狭い道路でしたのでどうすることも出来ず、ノウサギの戯れに強制参加となりました。

後続車もなく、ひたすら耐えること約5分!興が削がれたのか、ノウサギは突如道端の草むらへ姿を消したのでした。

タヌキではなく、ウサギに弄ばれる日が来ようとは思わなんだ。

イタチ

写真:ニホンイタチ

イタチ科イタチ属に分類される、イタチ

農道で見かけるのは、ニホンイタチと思われます。

しなやかで細長い胴体を駆使し、車の前を疾風の如く通り過ぎます。

まれに、走行中の車体の下を通り過ぎると言う曲芸をやってのけます。

つまり、遭遇したら程よい緊張感を与えてくれます。

イタチさん、宜しければお控えください。

テン

写真:キテン

イタチ科テン属に分類される、テン

風貌が似ている同じネコ目イタチ科のイタチよりも大きいです。

農道で見かけるのは、ニホンテン(ホンドテン)と思われます。

躯体の毛色が黄色い個体はキテン(黄貂)、褐色の個体はスステン(煤貂)と呼ばれています。

私はキテンしか見たことがないのですが、テンとの遭遇率は極めて低く、1年に1回会えるかどうかです。

キテンは『顔だけは決して焼かない南欧へのバカンス帰りのマダム』のような佇まいですので、私は「テン夫人」と呼んでおります。

まとめ

今回は、「農道に出没する野生動物」についてご紹介しました。

野山を闊歩する野生動物の最終兵器「クマ」に遭遇した事はまだありませんので、この幸運が続くことを願っております。

春先は他の季節に比べて野生動物との交通事故が多いように感じます。山あいの農道を走る際は十分注意したいものです。

まあ、農道には野生動物以上に危険な生き物が出没するんですけどね。

それはまた次の機会にお話いたします。

写真:ニホンカモシカ、タヌキ、ウサギ、イタチ、テン

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