こんにちは、サシャ(@sashalog_com)です。
今回は「アマドコロとヤマアマドコロとオオアマドコロ」についてのお話です。
カタカナに慣れ親しんでいる私が見ても、ひどいタイトルの付け方とは思いますが、ご容赦ください。
漢字で記せば甘野老、山甘野老、大甘野老となり多少は読みやすくはなると思いますが、これでは小豆の品種群の小納言・中納言・大納言みたいで、これはこれでしっくりこない。
結果、カタカナ表記となりました。
我が家では、桜の木の下で育っている、春に鐘型のお花を咲かせる植物の名前をアマドコロと呼んだりナルコユリと呼んだりと、家族みんなで好き勝手に呼んでおりました。
うろ覚えにも程があるのは承知しておりますが、調べるのが面倒で長年このような状態が続いておりました。
さすがにこのままでは宜しくないと思い調べてみたところ、その植物はアマドコロであることが判明しました。
アマドコロ

キジカクシ科アマドコロ属の多年草(山野草)・アマドコロ。
アマドコロは耐寒性・耐暑性とも強くて丈夫な宿根草で、やや日当たりの悪い場所でもよく育ちます。
草丈は30〜80cm程になりますが、個体差なのか生育環境によるものなのか、草丈に大きな差が見られることがあります。
毎年地下茎の先端から1本の茎を地上に伸ばして成長し、上部は斜め弓状に曲がります。
茎には触ると少し角張った感じがする稜角(縦筋)があり、ササに似た楕円形の葉が互生しております。
自生する普通のアマドコロに斑はなく、班入りは園芸品種になりますので、我が家のアマドコロは園芸品種のようです。
春の新芽は山菜として食用にされますが、秋になる果実は有毒ですのでご注意ください。
花期は春から初夏で、各葉の付け根から1〜2個の細い花柄を伸ばして、鐘形をした2cm程の白色から緑青色の花を垂れ下げます。

アマドコロはよくナルコユリと間違われるのですが、アマドコロの茎は触ると少し角張った感じがする稜角(縦筋)がついており、茎を切ると断面がいびつな多角形のようになっております。
対してナルコユリは茎の断面が円形になっております。
茎を触ってみると違いがはっきりと分かりますので、機会がありましたら確かめてみてください。

今のところアマドコロの個体数は少なめですが、地下茎から伸びてきた茎の数がそこそこ見られますので、今後に期待したいと思います。

ヤマアマドコロ、またはオオアマドコロ

アマドコロの変種である、ヤマアマドコロまたはオオアマドコロ。
ヤマアマドコロとオオアマドコロは、山地や海岸の草地など日当たりのよいところに生えております。
アマドコロと同じように茎を斜めに弓状に伸ばしますが、アマドコロに比べて背は高く、茎は太く稜角(縦筋)がくっきりしております。
背の高さは、アマドコロ < ヤマアマドコロ < オオアマドコロ、となります。

花期はアマドコロと同じ春から初夏で、各葉の付け根から2〜3個の細い花柄を伸ばして、鐘形をした2〜2.5cm程の白色から緑白色の花を垂れ下げます。
下記画像の個体の花数は4個ですので、個体差はありそうです。

咲き始めは緑色をしておりますが、咲き進むと白色から緑青色になります。

アマドコロの葉の裏面は平滑なのに対して、ヤマアマドコロとオオアマドコロの葉の裏面の小脈上に細かい突起が密生しております。

こちらのアマドコロ、個体によっては背丈が1メートル程ありますのでオオアマドコロかなとも思ったのですが、全体的にはそこまで高くもなく、そうなるとヤマアマドコロかな、と。
調べても2つの大きな違いは見つけられず、果たしてどちらなのか。
どなた様か教えてください。

まとめ
今回は「アマドコロとヤマアマドコロとオオアマドコロ」についてご紹介しました。
アマドコロかナルコユリかの決着がついたと思ったら、今度はヤマアマドコロかオオアマドコロかの問題が沸き起こりました。
どっちなんだろ???