こんにちは、サシャ(@sashalog_com)です。
今回は「クマガイソウ」についてのお話です。
我が家のクマガイソウの生育場所は直射日光があたらない薄暗い場所ですので条件は良いと思うのですが、何かが足りないようで、ここ数年、葉は順調に成長すれど蕾の姿は見えず…。
今年はどうかな?とドキドキしながら見守ること約3週間、ついに花を咲かせてくれました。
クマガイソウとは?
ラン科アツモリソウ属の多年草・クマガイソウ(熊谷草)。
クマガイソウの花は野生のランの中では一番大きいサイズとなっており、奇妙な形がとても人気の山野草です。
クマガイソウは竹林などに群生するランの仲間で、草丈は30〜40cm程で扇形の大きな葉が2枚対生に付き、花茎の先端に花を横向きに咲かせます。
花は内側に褐色の斑点がある薄黄緑色の側花弁と、8〜10cm程でクリーム色地に紅紫色の脈が網目状に広がる唇弁(しんべん:袋状に膨らんでいる箇所)から構成されます。
クマガイソウは種子からはほとんど発芽せず、匍匐茎(ほふくけい)と呼ばれる地下茎を伸ばして増えていきます。
4月11日:発芽を確認
庭を散策していたところ、枯葉の下にクマガイソウの芽を1つ発見しました。
この時は、発芽してくれた嬉しさが半分、咲いてくれるのかの疑念が半分、という心境でした。
はじめは1つだけでしたが、約1週間後に2つ目と3つ目の発芽も確認することができました。
4月29日:蕾を確認
発芽の確認から約2週間後、順調に育っていた1つ目の葉の中から待望の蕾が姿を現し始めました。
開花を逃してなるものかと、この日から毎日クマガイソウの様子を伺うようになりました。
決して圧をかけに行ったわけではありません。
5月2日:蕾が横向きになる
上に向かって伸びていた蕾が横向きになっておりました。
2つ目と3つ目の成長は1つ目程ではなく、これ以上大きくなる様子はありませんでしたので、今年の開花は1つ目だけだろうと察しがつきました。
5月5日:蕾が頭を下げる
横向きになっていた蕾が頭を下げるようになっており、茎も少し伸びておりました。
5月8日:開花
雨が降る中、ついにクマガイソウが開花しました。
トケイソウのような奇妙な形のお花が大好きな私にとって、大変喜ばしい瞬間でございます。
おおーっ!と、感動してクマガイソウをしばらく見つめていたところ、大きな袋状の唇弁が段々と心の臓に見えてきてしまいました、どうしましょう…。
花の上側にある萼片は唇弁に雨が入らないよう蓋の役割を担っており、その様子は上記画像からも分かります。
クマガイソウは、見れば見るほど味があるお花ですね。
まとめ
今回は「クマガイソウ」についてご紹介しました。
1輪咲いてくれただけでも満足しておりましたが、日に日に欲が大きくなり、やはり2輪、3輪と咲く姿を見てみたい!
来年に向けて、作戦を立てねば。