小町芍薬苑 – 平安の歌人・小野小町が愛した伝説の花 シャクヤク

こんにちは、サシャ（@sashalog_com）です。

先日シャクヤク鑑賞のために秋田県湯沢市にある「小町芍薬園」を訪れました。

今回は数ある魅力的なシャクヤクの中から、いくつかご紹介したいと思います。

シャクヤクとは？

ボタン科ボタン属の多年草・シャクヤク（芍薬）。

シャクヤクの原産地は中国東北部と言われており、日本へは平安時代以前に薬草として伝えられましたが、その後は観賞用として品種改良され、たくさんの園芸品種が作られました。

日本で品種改良されたシャクヤクは和シャクヤク（和シャク）と呼ばれており、一重咲きや翁咲きなどのすっきりした花形のものが多いです。

対して、ヨーロッパで品種改良されたシャクヤクは洋シャクヤク（洋シャク）と呼ばれており、手まり咲きやバラ咲きなどの花びらが多いものが多く、香りも華やかです。

現在普通のお花屋さんで売られているシャクヤクのほとんどが洋シャクヤクとなります。

小町芍薬苑とは？

小町芍薬苑は「平安の歌人・小野小町が愛した伝説の花 芍薬」をコンセプトに平成27年6月に開業した、150種類、約8,000株を有する敷地面積9,000平方メートルの東北最大級の観光芍薬苑です。

苑内では多数の品種の苗販売も行われております。

また、苑内を眺めながらくつろげるお休み処も併設されております。

下記画像は滝の粧（たきのよそおい）の株ですが、ご覧のように蕾がびっしりと付いている株の見ごろはこれからとなります。

シャクヤクは品種によって咲く時期が微妙に異なりますので、何度も足を運んでみるのも良さそうです。

紅小町

シャクヤクには世界三大美人（小野小町、楊貴妃、クレオパトラ）にまつわる品種があり、紅小町（べにこまち）は鮮やかな紅色をした中輪品種です。

名前に「紅」とありますが、実際は赤色または赤紫色が混じった濃い桃色、といったところでしょうか。

サラベルナール

ウェディングブーケによく使われる品種、サラベルナール（通称サラベル）。

薄すぎず濃すぎない淡い青みがかったピンク色と、ボリュームのある花びらが特徴の大輪品種で、とても優雅な印象のお花です。

シャクヤクの王道中の王道の見た目をしており、女性に人気の品種となっております。

サラベルナール ルージュもサラベルと同じくとても優雅な姿をしており、花型が最後まで乱れない品種です。

白妙

白妙（しろたえ）は、ふわふわとした花びらが魅力的な大輪品種です。

白いシャクヤクは同じ白色でも色合いが微妙に異なり、黄みがかった白やベージュに近い色味の品種もありますが、この白妙は純白でございます。

コーラル チャーム

コーラルチャームはカップ咲きのシャクヤクで、お椀のように花びらが咲くのが特徴の大輪品種です。

名前の通り、ピンク色とオレンジ色の中間のような優しい珊瑚色をしております。

咲き始めはピンク色が強いのですが、咲き進むにつれてピンク色が抜けてオレンジ色を帯びていきます。

コーラル ニューゴールド

コーラル ニューゴールドは濃い珊瑚色の金しべ一重咲きで、朝夕で花びらが開いたり閉じたりして表情の変化が楽しめる品種です。

オリエンタルゴールド

オリエンタルゴールドは鮮やかな黄色がとても美しい大輪品種で、シャクヤクの金晃（きんこうまる）とボタンの花香殿（かこうでん）をかけあわせたハイブリッドシャクヤクです。

シャクヤクには黄色やアプリコット色などはなかったのですが、この交配によって黄色いシャクヤクが誕生し、今ではたくさんのハイブリッドシャクヤクがあります。

ハイブリット種は根張りがよく樹形もがっしりしているため、とても強健です。

タマタバコ

タマタバコは全てのシャクヤクの中で最も軸と蕾が太い剛健な品種です。