こんにちは、サシャ(@sashalog_com)です。
今回は「冬の庭にやって来る生き物たち」についてのお話です。
我が家は雪国ですので、冬になると庭は雪にすっぽりと覆われてしまいます。
場所によっては屋根からの落雪によって、下記画像のように塀を飛び越えそうな程積もります。
ですので、これまで冬の庭を気に留めることはほとんどなかったのですが、今年は毎日のように庭の様子を伺っております。
というのも、冬の庭には様々な生き物がやって来ていることが分かったからです。
エナガ
エナガ科エナガ属の留鳥(漂鳥)・エナガ。
エナガは日本では北海道から九州までの平地から低山地の林に生息しており、全長は約13-14cmになります。
1月中旬のある日のこと。
何の気なしに庭を見渡せる縁側の障子をガラッと開けたところ、正面の木に鳥が10羽程佇んでおりました。
白いまん丸なからだに、振り子のように揺れている黒くて長い尾羽…。
エナガ!?
エナガが居るとは思っていなかった私と、人間が来るとは思っていなかったであろうエナガたち。
双方しばしフリーズしたのち、我に返ったところでカメラを準備する私より先に、エナガ達はバタバタバタッと飛び去ってしまいました。
あっという間の邂逅でした。
ということで、上記画像のエナガはフリー素材になります。
縁側の障子に耳を当て、鳴き声がしたならばそっと近寄より撮影の機会を伺っているのですが、初回以降は人間の気配に敏感になったようで、なかなか姿を捉えることができずにおります。
ところで、我が家では家中至る所にカレンダーが掲げられているのですが、偶然にもその内の一つが動物写真家・小原玲さんの「シマエナガちゃん」のカレンダーでした。
カレンダーのシマエナガちゃんの写真を眺めてはエナガの撮影を妄想しているのですが、実現には至っておりません。
…気配って、どうやったら消せるのでしょうか。
シジュウカラ
シジュウカラ科シジュウカラ属の留鳥・シジュウカラ。
シジュウカラは日本全国の平地から山地に分布しており、全長は約14.5cmになります。
しばらくはシジュウカラかコガラかヒガラか分からなかったのですが、鳴き声と見た目(お腹に黒い線がある、背中の上の部分が黄緑色)でシジュウカラと判断しました。
動きが素早くなかなか一箇所にとどまってくれないため、残念ながら私の腕ではブレブレの撮影となってしまいました。
見晴らしの良い柿の木や、姿を隠すことが出来るツツジやサツキがお気に入りのようで、上記画像のように木の中に潜り込んでいる姿をよく見かけます。
シジュウカラは1羽でやって来ることはほとんどなく、必ず数羽でやって来ますので、鳴き声でその存在をすぐに確認することができます。
やって来る群れを観察していると、毛色は似ているけど何かが違う子が混じっていることがたまにあります。
シジュウカラや後述するヤマガラなどのカラ類は混群(異なる種類の鳥が一つの群れとなって行動すること)を作る習性があるそうですので、シジュウカラと似たような色味のヒガラやコガラが混じっていたのかもしれません。
ちなみに、ほぼ毎日のように我が家の庭に来ております。
ヤマガラ
シジュウカラ科ヤマガラ属の留鳥・ヤマガラ。
ヤマガラは日本では小笠原諸島を除きほぼ全国に生息しており、全長は約14cmになります。
上記のシジュウカラと同様に忙しなく動き回りますので、なかなかピントが合いません。
ヤマガラはイチイの木(下記ブログ参照)がお気に入りのようで、木の上をヒョコヒョコと歩いている姿をよく見かけます。
キジバトも似たような行動をするのですが、…何がしたいのかは不明です。
こちらもほぼ毎日のように我が家の庭に来ております。
ニホンリス
リス科リス属の齧歯類・ニホンリス。
ニホンリスは平地から山地の森林に生息し、全長は約16-22cm、夏季は背面が赤褐色(夏毛)に、冬季は背面が灰褐色(冬毛)になります。
2月中旬のある日のこと。
庭から鳥の鳴き声が聞こえてこなかったので、誰もいないだろうと思い障子をガラッと開けたところ、正面の木の枝に佇んでいるリスとバッチリお目々が合いました。
リスが居るとは思っていなかった私と、人間が来るとは思っていなかったであろうリス。
双方しばしフリーズしたのち、我に返ったところでカメラを準備する私より先に、リスは足早に走り去ってしまいました。
エナガに続き、運が良いのか悪いのか。
庭に埋めた胡桃を探しにきたのかどうかは定かではありませんが、我が家の庭は降り積もった雪+屋根から落ちてきた雪=結構な積雪量となっておりますので、探し出すのは困難かと。
胡桃の木の周りの方が陽当たり良好により雪解けが早く、そちらに埋めた方が回収率は良さそうなものですが、わざわざ我が家の庭に埋めるのはなぜでしょうか。
キジバト
ハト科キジバト属の留鳥・キジバト。
キジバトは別名ヤマバトとも呼ばれており、全長は約33cm、青と白の縞模様の首と黒と赤褐色の鱗状の羽が特徴的な鳥です。
先日、例によって誰もいないだろうと思い障子をガラッと開けたところ、正面の木にキジバトが2羽佇んでおりました。
キジバトが居るとは思っていなかった私と、人間が来るとは思っていなかったであろうキジバト。
本物の鳩が豆鉄砲を食らったような顔、初めて見ました。
双方しばしフリーズしたのち、我に返ったところでカメラを準備する私より先に、キジバトは飛び去ってしまいました。
エナガ、リスに続いての失態、自分の学習能力の低さが恨めしい今日この頃です。
ヒヨドリ
ヒヨドリ科ヒヨドリ属の留鳥(漂鳥)・ヒヨドリ。
先述のキジバトが飛び去るや否や、やって来たヒヨドリ。
日中の気温が上がり始めた最近になって、ちょいちょいやって来るようになりました。
今年も我が家のユズリハに巣を構えようとしているのかもしれません。
まとめ
今回は「冬の庭にやって来る生き物たち」についてご紹介しました。
私が住んでいる地域の天気予報によれば、これから先は気温がグングン上昇していくようですので、冬の生き物たちを見る機会もあと少しと思われます。
願わくば、もう一度エナガを見てみたいものです。
畑には冬ごもりからボチボチ目覚め始めた野生動物の足跡がチラホラ。
雪国秋田にも、確実に春はやって来ているようです。