こんにちは、サシャ(@sashalog_com)です。
今回は「ブルーベリーの植え替え」についてのお話です。
ツツジ科スノキ属の低木果樹・ブルーベリー。
我が家は雪国ですので、寒冷地に適した品種であるノーザンハイブッシュ系のブルーベリーを地植えにて育てております。
一般的にハイブッシュ系は自家結実性があり1本でも実をつけますが、他家受粉させたほうが実は大きくなりますので、我が家では3本育てており、それぞれ1号、2号、3号と命名しております。
それなりに育ってはいたのですが、より良い日当たりを求めて、先日お引っ越しをしました。
今年は例年に比べて温かい日が続いたのですが、最低気温はわりと低めでしたので霜の降りる日が度々ありました。
ブルーベリーの植え替えは11〜3月が適切とされていますが、寒冷地では油断しているとこの霜に植物がやっつけられてしまいますので、植え替えなどの作業は気温が安定してから行うようにしております。
昨年霜でミントを枯らしてしまった身としては、慎重にならざるを得ません。
ちなみに、今回の植え替え作業はハハの愛読書であるNHKテキスト 趣味の園芸(NHK出版)を参考に行いました。
ブルーベリーの植え替え手順
はじめに、植え替える場所を整えておきます。
60〜80cmの深さの植え穴を掘って♪
そんなに掘るの!?
私が頑張って掘り進めていると…
間違えた!直径が60〜80cmで、植え穴の深さは30cmだったわ♪
…。
ブルーベリーの根は非常に繊細でパヤパヤとしており浅く横に広がるため我が家では株間は2メートル設けましたが、本によると1メートルでも大丈夫なようです。
離れすぎな気もしますが、まあいいでしょう。
1号用の植え穴をちょいと掘りすぎたかな思っていたところ、通りがかった畑名人のご近所さんにも「掘りすぎ」と言われましたので、少し埋め戻しました。
多くの植物は弱酸性の土(pH6.0〜6.5)を好みますが、ブルーベリーはブルーベリーの土やピートモスなどの酸性の土(ハイブッシュ系pH4.5前後)でないと育ちません。
ですので、酸性の土を掘り穴に入れて、掘り上げた土の半分の量と混ぜ合わせておきます。
次に、ブルーベリーの株を掘り上げます。
クワやスコップを使用して株を掘り上げていたところ、私やハハのおぼつかない作業を見て、居ても立っても居られなくなったご近所さんが手伝ってくださいました。
かたじけない。
ということで、以降の作業はご近所さん指導・監修のもとに行いました。
根がどれくらい張っているか分かりませんでしたので、根を傷つけてしまわぬよう外側から少しずつ掘っていったのですが、だいたい根は株から30〜40cmくらいの長さでした。
根の長さは樹齢によると思います。
株の周りをぐるりと一周掘り終えたら、今度は下方向に掘っていきます。
この時、クワやスコップでグイグイと掘り上げてしまうと木が倒れてしまいますので、株の周りの土は崩さないよう慎重に掘り進めます。
下方向の根の先端が分かったら、そこにスコップを入れて株を少し持ち上げ、その下に肥料袋などのビニール袋を差し込みます。
次に反対側にまわり、同じようにスコップを入れて株を少し持ち上げて差し込んだビニール袋を引っ張り、ビニール袋の上に株が乗るようにします。
こうすると、植え替え場所に周りの土ごと運ぶことができます。
最後に、掘り上げた株を植え替え場所に植えます。
植え穴に入れた株の周りに土を少し被せたら、株元の土を崩さないように株の周りに水を与えます。
地植えの際は全体的に酸性の土(ピートモス)にすれば良いのですが、それでは費用がかさみますので、我が家では株の上部に盛る土は掘り上げて余っていた土を使用し、株の周りに窒素肥料の硫安(硫酸アンモニウム)をばらまいて、ブルーベリー好みの酸性の土を作りました。
1号の植え替えを終えたところでご近所さんは自分の畑に向かったのですが、やはり我々だけでは危ういと感じたようで、結局2号と3号の植え替えも手伝ってくださいました。
ご近所さんのおかげで無事に植え替えを終えることが出来ました、感謝感謝。
ところで、植え替え後にハハの姿が見当たらないと思っていたら、すでに違う作業(徒長したイベリスの剪定)を行なっておりました。
そっちが気になるのも分かるけど、後片付けまでが農作業です!
植え替え後の水やり
上記画像の水やり方法はご近所さんの指南によるもので、ブルーベリーの周りをグルリと囲むように水を与えております。
地植えの場合の水やりは、植え付けた年の間は週2回程度で、翌年からは表土が乾いたら水やりをすれば良いとのことですが、日本は多湿の国ですのでそんなに神経質にならなくても大丈夫だと思います。
しかし、ブルーベリーは一度水切れしてしまうと回復が困難となりますので、乾燥防止のために土の表面をワラやモミガラ、バークチップなどでマルチングする必要がありそうです。
植え替え後のブルーベリーは現在剥き出しの状態ですので、何かしらの対策を施したいと思います。
マルチングと言えば、胡桃の殻がマルチング材になることを最近知りました。
我が家では毎年のように知人から鬼胡桃を頂いているのですが、殻はポイポイと捨てておりましたので、これからは花壇などの雑草対策として敷いてみようと思います。
2023年5月26日追記
ブルーベリーの周りに水を与えるための堀を作っておりましたが、畑名人のご近所さんから「そろそろ根付いたろうから、掘は埋めてもよい」と助言を頂きましたので、堀を埋めました。
これは何???
3号を掘り返している最中にスコップが何か硬いものに当たり、石だろうと思って周りの土を取り除いてみると根のようなものが現れたのですが、ブルーベリーの根はパヤパヤとしており、こんなに太くはありません。
では何かの木の枝だろうということで引っ張ってみたのですが、びくともせず。
???
この枝のようなものに3号の根が絡んでおり、このままで移植できませんので、引き離すためにノコギリでゴリゴリと切ってみました。
切った枝に着いていた土を払ってみたところ、なんか樺っぽい。
えっ!?樺ってことは…
なんと!3号の根に絡まっていたのは、約5メートルも離れた場所にある桜の木の根だったのです。
想定外の事とはいえ根をゴリゴリと切ってしまいました、すまぬ!
桜の木を建物の近くに植えてはいけないとされている理由が、よーく分かりました。
これでは建物の基礎が壊れてしまいますからね。
ちなみに、桜の木が総じて建物の近くに植えてはいけないわけではなく、オカメザクラのように大きくなりにくい種類であれば建物の近くでも育てることができます。
まとめ
今回は「ブルーベリーの植え替え」についてご紹介しました。
私とハハがブルーベリーの植え替え作業を行なったと知った家族は、本当にできたのかと、とても疑わしそうな視線を送ってきたのですが、畑名人のご近所さんが手伝ってくれたと知るや否や、それなら安心だとばかりの表情となりました。
我々って、そんなに信用ありませんかね…。