こんにちは、サシャ(@sashalog_com)です。
今回は「TDK歴史みらい館」についてのお話です。
先日、甥っ子の社会見学にと秋田県にかほ市にあるTDK歴史みらい館へと行ってまいりました。
子ども向きの施設かと思いきや、大人でも十分に楽しめる、いや、むしろ大人の方が楽しいのではないか?と思える施設でございました。
TDK歴史みらい館とは
TDK歴史みらい館とは、電子材料や電子部品などを製造販売する大手メーカーであるTDK株式会社の企業博物館です。
TDKは1935年(昭和10年)12月7日、秋田県由利郡平澤町(現にかほ市)の齋藤憲三によって、日本で発明された磁性材料フェライトの工業化を目的として創立されました。
TDK歴史みらい館は、2005年(平成17年)に創業70周年記念事業として、TDKのあゆみをモノづくりの歴史から紹介する「TDK歴史館」として建設されたものです。
そして80周年を期に、全面リニューアルを行い「TDK歴史みらい館(英文名称:TDK Museum)」として生まれ変わりました。
TDKの製品・技術がどのように社会の進化にお役にたってきたのか、さらにこれから訪れる未来社会に対してどのように関わり進化していくのかを、フェライトから始まるTDKの強みである「磁性」を主軸に、映像や体感デモを通して、わかりやすく楽しく体感していただけるものになっております。
引用:TDK歴史みらい館 / 歴史みらい館について
TDK 歴史みらい館
開館時間 | 10:00〜18:00 (最終入館時間17:30) |
休館日 | 日曜日・月曜日 (館の定める日・公式サイト参照) |
入館料 | 無料(団体の方は事前申し込みが必要です) |
住所 | 秋田県にかほ市平沢字画書面15 |
お問い合わせ | 0184-35-6580 |
アクセス | [鉄道]JR仁賀保駅下車、徒歩約10分(タクシーで約3分) [飛行機]秋田空港より車で約1時間10分、庄内空港より車で約1時間15分 |
駐車場 | 普通乗用車50台収容可、大型バス専用駐車場有(2台収容可) |
施設設備 | バリアフリー対応(見学通路およびトイレ)、一時預りロッカー、多目的トイレ |
公式サイト | https://www.tdk.com/museum/ |
歴史ゾーン
館内には2つの常設展示ゾーンがあるのですが、今回は電子機器の進化の歴史とともに、TDKの「磁性」を中心とした製品や技術が社会にどのように貢献してきたのかを紹介する歴史ゾーンについてご紹介します。
皆様もお世話になったであろう、懐かしい電子機器や家電が盛り沢山です。
磁性の歴史、創業コーナー、デジタル年表
歴史ゾーンの入り口では、「電気」と「磁気」の発明、発見の歴史の紹介の他、TDKが創立されるまでのストーリーが紹介されております。
また、壁一面に広がるタッチパネルのデジタル年表ではTDKの歴史を学ぶことができ、画面に映し出される画像に触れることで、様々なエピソードを知ることができるようになっております。
とーっても大きなタブレットを操作するような感じが、近未来な感じがしました。
4大イノベーション
このコーナーでは、TDKが歴史的に、社会に大きなインパクトを与えたフェライトコア、磁気テープ、積層チップ部品、磁気ヘッド(4大イノベーション)について紹介されております。
TDKは世界初の音楽用カセットテープを開発した会社なのですが、磁気テープの中で磁性技術がどのように生かされているかを当時の製品と共にご紹介しています。
積層チップが使われ始めてからは、スマートフォンやタブレットなどの様々な電子機器がコンパクトで多機能になりました。
これが↑こう↓。
これが↑こう↓。
随分とちっちゃくなったものです。
ちなみに、体験コーナーには昔の黒電話やゲーム機などが設置してあり、比べてみると、現代の機器がどれほどコンパクトに、そして便利になったのかを知ることができます。
成長戦略3分野
このコーナーでは、TDKが現在注力している3つの成長分野「ICT」「産機・エネルギー」「自動車」の中で、どのような製品が活躍しているのかについて紹介されております。
昔の家電とTDK製品のあゆみ
このコーナーでは、古いテレビやレコードプレイヤー、家電製品など、昭和レトロな懐かしの家電が実物で勢ぞろいしており、その中にどのようなTDKの部品が使用されているのかと併せて、紹介されております。
こうやって見ると、現在のパソコンは随分とスリムになったんですね。
ちょっと気になったのですが、こちらの電子レンジは数字の並びが反時計回りです。
ゲームボーイカラーにもTDKの部品が使用されておりました。
現在では、農業・不動産・映画撮影などの様々な分野において欠かすことのできないドローンにも、TDKの部品が使用されております。
記録メディア
カセットテープ、ビデオテープ、CD、DVDなど、一時代を築いたTDKの記録メディア製品のパッケージが勢ぞろいしてる展示コーナーもあります。
おっ!このカセットテープのデザイン、見たことあるぞ!
モノづくり
このコーナーでは、TDKのモノづくり(生産技術)の進化と現代の生産技術の一端が紹介されております。
上記画像は家電の中の様子なのですが、昔の家電の中(一番上の空中配線)の配線の複雑さを見れば、現在の家電の中(一番下の表面実装)がどれほど進化したのかがよく分かります。
テーマ展示
こちらのコーナーでは期間限定で旬のテーマを展示しているのですが、私が訪れた時はアイガモロボの技術開発支援を通じたTDKの環境保全型農業への貢献を紹介しておりました。
まとめ
今回は「TDK歴史みらい館の歴史ゾーン」についてご紹介しました。
TDKのモノづくり(生産技術)の歴史を辿ってみて、私たちの生活にはTDKが作る部品が欠かせない事が良く分かりました。
では、未来のモづくり(生産技術)はどうなるのか?
次回は、TDKの技術が未来をどう変えていくのかをご紹介したいと思います。