こんにちは、サシャ(@sashalog_com)です。
今回は「スズタケ」についてのお話です。
秋田県秋田市の一つ森公園に生えているササの仲間であるスズタケが、一斉に開花したとの情報を耳にしましたので、観に行ってきました。
スズタケは、公園内にある日本庭園の入り口を入って左側にある階段に沿って咲いておりました。
スズタケは紫色の「えい」(穂先)と黄色い雄しべ、雌しべで一つの花を構成しており、花びらはありません。
スズタケは主に太平洋側に自生するササで、日本海側である秋田の一つ森公園には別の場所から移植されたようです。
スズタケは120年周期で花が咲きます。
今回の周期は2005年頃から始まりましたので、間も無く全国的に咲き切ります。
つまり、あと100年くらいは見られないのです!
ということで、じーっくりと観察してまいりました。
スズタケは一生に一度だけ最後の年に開花し、全てを注ぎ込んで種子を実らせ、やがて夏頃には根まですべて枯れます。
その後再び大きく成長するには数十年かかります。
なぜ120年に一度かと言いますと、一斉に芽を出すことによって動物が食べきれなく残った芽が育つ、という「作戦」なんだそうです。
開花をジッと待っているのも、種子になる部分を食べ尽くされないための「作戦」なんだそうです。
毎年咲いては枯れる我が家の植物達を見ている身としては、種を保存するための120年計画は、不思議と驚きでいっぱいです。
あの小さな種子の一体どこに、120年分の作戦を保存しているのでしょうか…。
目次
まとめ
今回は「スズタケ」についてご紹介しました。
スズタケの120年かけての生き残り大作戦が、来世紀も守備よく実行されることを願っております。
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