こんにちは、サシャ(@sashalog_com)です。
今回は「モクズガニ」についてのお話です。
今年もまた、知人からモクズガニを頂きました。
モクズガニ科モクズガニ属の蟹・モクズガニ(藻屑蟹)。
今年頂いたモクズガニは、隙あらば脱走を企てる活きの良さ。
深めのバケツに入れて蓋をしておいたのですが、仲間を踏み台にし、自慢の腕力を生かして隙間から這い出てくる個体もおりました。
泥抜きをするために裏玄関に保管していたある日のこと、その裏玄関からカサカサ、カサカサと物音が聞こえてきました。
何の音かと思い近づいてみると、扉のすりガラスに人影、もとい、蟹影が!!!
想像してみてください、すりガラスにゆらめく無数の触手を…。
あわわわわ…
すぐさま火箸にて捕獲し、バケツの中へ。
蟹のハサミは危険ですので、捕獲には道具を使用するのが賢明です。
それから1時間後。
またしても裏玄関から物音が聞こえてきました。
すりガラスには先程と同じ蟹影が…、まさか蓋に載せている重石を持ち上げたの!?
扉を開けて確認すると、蓋の上には重石がきちんと座っておりました。
どうやら先程捕獲した個体と一緒に脱走し、首尾よく物陰に隠れていたようです。
油断も隙もありません。
初日は威勢の良かった蟹達も、泥抜きのために水を取り替えながら数日放置している間に随分と大人しくなり、もはや脱走する気配は感じられませんでした。
モクズガニは確実に滅菌するために、しっかり茹でてから食べるのが基本です。
蟹はお湯から茹でると身がバラバラになってしまいますので、水から茹でます。
鍋を火にかけると蟹達はもがいて鍋から這い出ようとしますので、蓋をして押さえ付けます。
命を頂くとはこういう事なのです。
モクズガニは殻の中に身がギッシリと詰まっており、甲羅の中にはウニのように甘くて濃厚なミソがビッシリと詰まっております。
メスのモクズガニにはオレンジ色の内子も入っております。
私はほぐし身とみそを合えたものが大好きなのですが、この作業が面倒極まりない。
栗の渋皮煮の時と同様に、面倒だ!面倒だ!と思いながらも、蟹スプーンを使用して身をホジホジと取り出す作業を黙々と行いました。
至福の時に向かって、私の手が休まることはありません。
ちなみに、ご飯にのせて食べる時にちょろっとポン酢を足らすと美味しさ倍増です!
蟹みそに味噌やみりんなどを混ぜて煮詰めた甲羅焼きも頂きました。
焼いた蟹みその香ばしさと濃厚な味わいが絶品です!
この他にも焼いた蟹で出汁を取り、お味噌汁や雑炊、鍋などに使用したのですが、どれもこれも美味しく頂くことができました。
まとめ
今回は「モクズガニ」についてご紹介しました。
最近のブログを見ると、何だか食い意地が張ってばかりの日々のようですが、今は食欲の秋真っ只中!
仕方がありません。