こんにちは、サシャです。
今回は「ハーブの植え付け」についてのお話です。
ハーブの多くは冷涼な地中海沿岸が原産のものが多く、日本の高温多湿はちょっと苦手ですので、色々と工夫して栽培しなければなりません。
ハーブは株分けや挿し木で増やすことができますが、私はハーブワールドAKITAやホームセンターなどで新しい苗を購入します。
購入した苗は、乾き気味の土を好むハーブを「乾燥組」、湿った土を好むハーブを「湿潤組」として、分けて地植えをします。
乾燥組のハーブは耐寒性に優れており冬を越せるものが多いため、乾燥組の畑を耕すのは3年に一度くらいです。
今年は耕うん機にて畑を耕しましたので、新しい苗を植えました。
湿潤組のハーブは一年草や二年草が多いので、湿潤組の畑は毎年耕します。
湿潤組の畑は春先に他の野菜がすでに植えられておりますので、その野菜の収穫が終わった後に、堆肥を追加して耕し直します。
育てるハーブの種類は年によって違うのですが、今年は以下のハーブを植え付けました。
セージ
シソ科サルビア属の多年草・セージ。
セージは多湿を嫌う乾燥組です。
耐寒性が強いので大雪の年であっても翌春には何事もなかったかのように芽吹きますが、たま〜に油断するのか冬を越せない年があります。
セージは3年くらい経つと木質化により良い葉っぱが育ちにくくなります。
剪定した枝を挿し木にして新しい株を育てる事もできるのですが、私は新しい苗を買っちゃいます。
地植えのセージは特に追肥しなくても良く育ちますが、生育旺盛ですので定期的な切り戻しが必要です。
セージの歴史は古く、古代ギリシア・ローマでは免疫力をアップさせる薬草や香辛料として利用されておりました。
タイム
シソ科・ジャコウソウ属の多年草・タイム。
タイムも多湿が苦手な乾燥組です。
我が家では棗(なつめ)の木の根元に這うように生育する匍匐性のクリーピングタイムをグランドカバーとして植えておりますが、こちらは上に伸びる立性のタイムです。
耐寒性はあるのですが、地植えのままでは冬を越す確率は五分五分な感じです。
タイムは肥料を与えすぎると香りが弱くなってしまいますが、与えなければ葉色が悪くなり艶も出てきません。
見極めが大切です。
フェンネル
セリ科ウイキョウ属の多年草・フェンネル。
フェンネルも水はけの良い場所を好む乾燥組です。
今回植え付けたフローレンスフェンネルは一年草の野菜とされておりますが、多年草としても育てられるようで…どっちなんだろ。
バルブと呼ばれる肥大する株元が特徴で、生で食べて良し、火を通して食べても良しなハーブ兼野菜です。
同じセリ科のハーブとは交雑しやすいので、近くでは育てない方が良いようです。
古代エジプト・ローマ時代から栽培されており、歴史上もっとも古い作物のひとつとされています。
オレガノ
シソ科ハナハッカ属の多年草・オレガノ。
オレガノも多湿を嫌う乾燥組です。
耐寒性があるので雪に負ける事なく冬を越し、セージと同様に翌春には何事もなかったかのように芽吹きますが、繁殖力が強いためあっという間に広がります。
タイムと同じく肥料を与えすぎると香りが弱くなるので、植え付け時に施す程度で大丈夫です。
オレガノの歴史も古く、古代ギリシア・ローマ時代には風邪薬や頭痛薬として扱われていました。
ローズマリー
シソ科・マンネンロウ属の常緑性低木・ローズマリー。
ローズマリーも乾燥した場所を好む乾燥組です。
耐寒性は強いようですが、防寒対策を行わない我が家では冬を越したことはありません。
痩せた土地でも育つローズマリーのへの肥料は、植え付け時に控えめに施すくらいで、後はほぼ不要です。
当時のヨーロッパ宮廷一といわれた美貌の持ち主・ハンガリーの王妃エリザベート1世が、その美貌に磨きをかけるためにローズマリーを使った化粧水を作ったとか。
…もう一株増やそうかな。
ルッコラ
アブラナ科・キバナスズシロ属の一年草・ルッコラ。
ルッコラは乾燥組と湿潤組の中間くらいです。
多湿は苦手なのですが、水不足になると苦味や辛味が強くなってしまいます。
ルッコラの歴史も古く、古代ギリシャ・ローマ時代にはすでに栽培されていました。
あのクレオパトラが美しさを保つために、好んでルッコラを食べていたそうな。
こちらも、もう一株増やそうかな…。
イタリアンパセリ
セリ科オランダゼリ属の二年草・イタリアンパセリ。
二年草といっても、冬を越せずに一年で枯れてしまう年もあります。
イタリアンパセリも乾燥組と湿潤組の中間くらいです。
多湿は苦手なのですが、水不足になると味が落ちてしまいます。
また、肥料切れになると葉っぱが黄色くなってしまいます。
結構分かりやすい子です。
パセリ
セリ科オランダゼリ属の二年草・パセリ。
イタリアンパセリと同じく、冬を越せずに一年で枯れてしまう年もあります。
パセリも乾燥組と湿潤組の中間くらいです。
多湿は苦手なのですが、乾燥してくると葉がチリチリになってしまいます。
また、株が疲弊してくると葉っぱが黄色くなりますので、こんな時は肥料の出番です。
イタリアンパセリ同様、分かりやすい子です。
パセリの歴史も古く、古代ギリシャの時代から栽培が行われてきました。
バジル
シソ科メボウキ属の一年草・バジル。
バジルはお水が好きな湿潤組です。
苗を分けて植え付けたかったのですが、あまりにも根が絡まっており断念。もう少し成長してから間引きする事にしました。
イタリアンパセリやパセリ同様、葉っぱが黄色くなってきたら、それは肥料切れの合図です。
地中海沿岸の印象が強いバジルですが、原産はインドや熱帯アジアです。
番外編・芽が出た胡桃
以前の記事で、リスが土の中に隠しておいた胡桃をどこに隠したのか忘れてしまう場合があるとご紹介しましたが、下記画像がその忘れてしまった胡桃です。
ハーブを植える為に耕した畑から出てきました。
トトロがやってきて芽が出るおまじないでもかけたのでしょうか、成長する気満々です。
しかし、これ以上成長されても困りますので、即撤去します。
何で忘れるかな…。
まとめ
今回は「ハーブの植え付け」についてご紹介しました。
今後、生育状況などをお伝えできればと思います。