こんにちは、サシャです。
今回は「春の畑の準備」についてのお話です。
我が家は畑を所有しており、様々な野菜を栽培しております。
厄介な小動物「モグラとネズミ」
雪国の春の畑の準備は、雪解けが早ければ3月中旬頃から始まります。
雪の消えた畑でまず始めに目に付くのは、穴です。
ここにも、そこにも、あそこにも。
こちらの穴は、餌をとるために畑にトンネルや穴を掘る「モグラ」によるものです。
モグラは肉食であるため農作物が直接食べられる被害はないのですが、穴を掘られると野菜の根がしおれたり、苗が倒されたりするなどの農作物への被害が生じます。
困ったことにこのモグラの掘ったトンネルや穴から「ネズミ」が入り込み、農作物を食い散らかします。
腹立つわ〜。
モグラが食い散らかすと思われがちですが、それは冤罪です。
モグラも悪さはしますが、犯人はネズミです。
犯人はネズミです!
穴のせいで凸凹になってしまった畑ではありますが、然るべき時が来たらリセットされます。
ふふふっ。
なぜ、耕すのか
春先の畑は、まず耕すことから始めます。
冬の間に固まった土を耕してほぐし、排水性や通気性を良くします。
土がほぐされていると野菜が根を張りやすくなり、地上部の育ちもよくなります。
また、通気性が良いと土中の微生物の活動が活発になり土中の有機物の分解が進み、栄養素が土中に放出されやすくなります。
さらに雑草を土中へ埋め込むことにより、雑草が生えにくい状態を作ります。
ただし、耕すことはメリットばかりではなく、土が締まりやすくなってしまうなどのデメリットもあります。
何でもかんでも耕せばいいというわけではないようです。
トラクターによる耕作
我が家の畑は、ご近所さんがトラクターにて耕してくれます。
痛み入ります。
掻き回された地中にいるであろうモグラやネズミの行末はあずかり知るところではありませんが、綺麗に整えられた畑にはその後、植えられる野菜に合わせて石灰窒素や肥料などが撒かれます。
雨の多い日本では土の中のアルカリ成分が流されて酸性となり野菜が育ちにくくなりますので、石灰を撒いて土を中和をさせます。
招かれざる客
耕作が終わった頃、人知れず畑にやって来ては痕跡を残して自分の存在をアピールする野生動物。
獲物(野菜)確保の為の下見か、はたまたただの散歩か。
育てた野菜は差し上げられませんが、モグラやネズミはどうぞお好きなだけお持ちください。
ニラとスイセン
毎年春になるとニュースになる「ニラとスイセンを間違えての食中毒」。
これはほぼ畑に縁のない生活をしている人の話ではないかと。
我が家では下記画像のように、土を盛って高くしている畑の周りを囲むようにスイセンを植えています。
右側が平地の畑で、左側が土を盛って高くしている畑です。
このようにしてスイセンがどこに生えているか分かるような工夫をして、誤食を防いでいるのです。
食中毒を起こした人のほとんどは「その辺に生えているニラと思われる植物をを引っこ抜いてきた」と言います。
野菜はその辺に都合良く生えてなどおりません。野菜は育てるものです。
耕作放棄地について
田舎住まいの人の全てというわけではありませんが、畑(農地)を所有している家は多いと思います。
ただし、所有しているからといって必ずしも活用しているとは限りません。
耕作放棄地といって「以前耕作していた土地で、過去1年以上作物を作付け(栽培)せず、この数年の間に再び作付け(栽培)する意思のない土地」もあります(出典:農林業センサス)。
つまり、現状放置されている農地のことです。
放置された結果、以下のような事が起こります。
- 雑草や害虫が発生する
田舎は平時でも多い虫がさらに増えるなんて……、おぞましい。 - 災害時の危険性が高まる
昨今の災害は容赦ありませんからね。 - 廃棄物の不法投棄の原因となる
雪解け後の耕作放棄地で冷蔵庫等の大型家電を見た事があります。意味不明。 - 野生動物の行動圏となってしまう
丁重にお断りいたします。「熊」が草やぶに隠れてやって来る!?
農業者の高齢化や農業人口の減少、面倒極まりない農地の売買などが原因で、耕作放棄地は年々増加の一途をたどっています。
何とかなりませんかね、お役人さん。
柄にもなく真面目な話をしてしまった為か、ムズムズしております。
まとめ
今回は「春の畑の準備」についてご紹介しました。
今後も畑の様子を追っていきたいと思います。