こんにちは、サシャ(@sashalog_com)です。
今回は「ウチワサボテンの胴切りと挿し木」についてのお話です。
わたくし、口癖が

実験♪実験♪
なものですから、「胴切りしたサボテンを植えたらどうなるかな?」と、綿菓子よりも軽い気持ちでサボテンの胴切りと挿し木を行ってみました。
とても緩い内容となっておりますが、宜しければご一読ください。




胴切りとは?


胴切りとは、サボテンの茎節(パッド)をナイフやカッター等でスパッと切断して株分けする方法のことを言います。
胴切りすることによって栄養が株全体に届きやすくなり、新たに健康な茎節を芽吹かせたり、切り取った方のサボテンを挿し木で増やすことができます。
胴切りはいつでも行って良いわけではなく、湿度の高い梅雨時期や日光が強すぎる真夏は避け、春や秋の晴れた日に行うのが良いとされております。
なお胴切りを行う際は、切り口から雑菌が入らぬように使用する刃物はこまめに消毒剤等で消毒することが望ましいです。
ウチワサボテンの胴切り
我が家では3年前の秋に風通しを良くするためにウチワサボテンの間引きを行ったのですが、その際、元気な茎節を捨てるのはもったいないということで、挿し木にして実験的に育ててみることにしました。
すると切り取った茎節は枯れることも腐ることもなく順調に育ち、半年後には新たな茎節がニョキっと生えてきました。


その後も順調に茎節を増やしていったのですが、徒長するようになったため、昨年の春に仕切り直しも兼ねて胴切りすることにしました。


切り取った茎節は地植えすべく、切り口にベンレート(殺菌剤)を塗布して風通しの良い場所で1週間程放置して切り口をしっかりと乾燥させました。




なお、切り取られた親株の方にもベンレート(殺菌剤)を塗布します。


ウチワサボテンの挿し木
切り取って消毒した茎節は現在露地で育っているウチワサボテンの隣に植えることにし、土には多肉植物の土を混ぜ込み、植えた場所から少し離れた場所には多肉植物の肥料を配置しました。
サボテンは乾燥に強くて水も肥料を必要ないと思われる方もおりますが、生育期には水も肥料も必要です。


そして現在。
地植えしてから1年が経過しましたが、サボテンは枯れることも腐ることもなく順調に育ってくれております。


我が家のサボテンは冬季は雪の下敷きとなるせいか上へ上へとは生長せず、横へ横へと広がっていっておりますので、上記の個体もいずれは横に生長していくと思います。
なお、サボテンには見えているとても鋭くて太い棘の他に、肉眼では視認しづらいとても細くて小さな棘がありますので、胴切りや挿し木作業の際は面倒がらずに厚手の手袋の着用はオススメします。
小さい棘は地味に痛いので、油断してはなりませぬ。


胴切りした、その後
胴切り作業から約3週間後の5月上旬、親株から新たな茎節が芽吹いたのですが、


残念ながら6月下旬には萎れてしまいました。


日当たりは抜群、水も十分に与えていたとなると、肥料の与え過ぎによる肥料焼けかな……。
と考えているうちに、約2週間後には再び新たな茎節が芽吹きました。


この茎節は順調に生長したのですが、私の腕では鉢で上手く育てられそうにありませんので、鉢での生育は諦めて、露地で育っている個体に注力しようと思います。
気が向いたら再挑戦するかもしれませんが。
花芽からの生長
サボテンのお花は種や実がつくと親株が弱ってしまうため咲き終わったら摘み取るのですが、



摘み取った花芽を放置したら、そこから芽吹くかしら?
と言うことで試してみたのですが、なんと!芽吹きました!!!


そして芽吹いてから約2か月後には茎節が育っておりました。


この場所は冬季には屋根から落ちてくる雪によって相当な負荷がかかる場所なのですが、それを乗り切ったとな!?
忍耐強いと言いますか、辛抱強いと言いますか。
ところで、通行の妨げとなるために取り除いた茎節があるのですが、切り取ったのにも関わらずお花が咲きました。


ウチワサボテンの生命力は、数年に渡る除草剤にさらされる日々を乗り切った時に思い知ったつもりだったのですが、枯れるどころかお花が咲くとは、素晴らしいやら恐ろしいやら。
まとめ
今回は「ウチワサボテンの胴切りと挿し木」についてご紹介しました。
只今、胴切りした茎節を挿し木にしてジワっと拡大するぞ計画を実行中なのですが、サボテンの生命力を考えると迂闊に広げてはいけないのかもしれない、と思ったり思わなかったり。
でも、お花が咲き揃う様は圧巻で美しからもっと華やかにしてみたい気もするし。
美しいは正義!と言うことで、計画は続行します。